概要
伊達政宗は、出羽国と陸奥国の戦国大名で、伊達氏の第17代当主です。「政宗」の名は、父の輝宗が伊達家中興の祖といわれる室町時代の第9代当主・大膳大夫政宗にあやかって名づけたもので、この大膳大夫政宗と区別するために藤次郎政宗と呼ばれることもあります。
18歳で家督を継いだ後に近隣諸将を次々と制圧し、奥州のほぼ全域を掌握しました。天下統一へと向けて動いていた豊臣秀吉に服属し、朝鮮に出陣。関ヶ原の戦い・大坂の陣には徳川方につき仙台藩の基礎を固めました。
西欧への興味が強く、スペインに使節団を派遣しましたが、幕府がキリスト教を禁止したため、外交は成功しませんでした。
簡易年表
- 1567年 1歳 出羽国羽前、米沢城主、伊達輝宗の長男として生まれる。
- 1577年 11歳 元服して藤次郎政宗と称する。
- 1581年 15歳 相馬氏攻めで初陣を飾る。
- 1584年 18歳 父輝宗の隠居により、家督を継ぐ。
- 1590年 24歳 豊臣秀吉の臣下に降る。
- 1592年 26歳 文禄の役(朝鮮出兵)に参戦。
- 1600年 34歳 関ヶ原の戦で徳川家康の東軍に属し、参戦。
- 1601年 35歳 仙台城を築城し居城とし、初代仙台藩主に。
- 1613年 47歳 支倉常長をスペイン・ローマに派遣する。
- 1614年 48歳 大坂冬の陣に参陣。
- 1636年 70歳 江戸桜田屋敷において死去。